〈Haruma side〉 苦しい中 一段と大きく聞こえるのは 俺の名前を一生懸命呼ぶ結衣の声だった。 微かに目をあけると 泣き腫らした腫れぼったい目をする結衣の姿が はっきりと見えた。 大丈夫だよ。って言いたいけど 声がなかなか出ない。 呼吸も上手く出来なくてもどかしい。 俺の頭の中には 『死』 という言葉しかなかった。