「俺ね、




二十歳まで生きられないかもしれないんだ」



耳を疑うような真実を突きつけられ

一瞬で目の前が真っ暗になった。


「なぁ、俺に明日は来るのかな?」


そう言った春馬の頬には

一筋の涙が流れていて


背後には

九年前のあの日と同じような

キレイな夕日が見えていた。