「だから今は、瑠衣は幸せに暮らしてる・・・、ツライ過去は忘れて新しい希望に

満ち溢れてる未来へ進んでいる・・・、だからあんな悲しい過去は言わないで・・・、

未来くんはそれを背負って生きていくの・・・、過去はみんな忘れるの・・、

いいえ、忘れたの・・・。」

忘れたんだ・・・、それを思い出させるような事は言ってならない。

じゃあ、俺との約束も・・・、全部・・。

「じゃあね、ホントに言わないでね・・・、瑠衣は新しい彼氏もいるんだから」

「言わねぇよ・・・、って彼氏・・・?」

は・・・?苦しいんじゃねぇの?

ああ、そっか、新しい未来・・・、だったな・・・。

「そう、彼氏・・・、2個上の先輩よ」

「・・・、そ、別俺に関係なくね?」

__、そうだ、俺には関係ねぇよ。

「一応伝えただけだから・・・、教室戻らない?」

「・・・、ああ」

そして美優と俺は一言も交わさないまま教室へ戻った。