【千秋sade】

~16歳、高校~

あ~クソだりぃ、学校とかマジめんど

全てアイツのせいだ、女どももウゼェし

どっからでんだよ、その声・・・。

えーっと俺の席は、あった

隣は・・・・、え?

瑠衣??だよな?

こっち見てるし、まあそうか、俺が引っ越してきて12年間経ったもんな

久しぶりだけど、見すぎだろ・・・。

あまりにも見すぎだったんで声をかけた

「なに?」

なんかホワーンって顔したらいきなり驚くし、変わってねぇな、こいつも。

「え、えっと初めまして!」

・・・・、初めまして?驚かせようとしてんのかこいつ

「は?初めましてじゃないだろ?」

なんだ、慌ててるし・・・。

「ま、いいや、あんた名前は?」

こいつ瑠衣、だよな?初対面ですオラーが出てんぞ

「う、んと・・・。」

なに、俺に教えられない名前なのか?

「す、鈴木、瑠衣・・ですぅ・・・」

やっぱ瑠衣じゃん、初めましてじゃねーだろ?

「・・・そ、俺は一ノ瀬千秋、よろしく」

そっちがその気なら俺もその気だ。

何十年も離れてたから忘れた?顔は変わっても名前は変わってねーけど・・・。

「よ、よろしくお願いしますっ」

・・・、忘れたな、こいつ

「ん」

そう言って時間は過ぎていった