ヒステリックに叫んだ

歩くん、歩くん。

「歩くん!冗談やめて・・・、絵の具とか、でしょ??」

なにか喋って、お願い、冗談やめて。

「歩くん・・!歩くん、いやああああああああああああああああ!!!」

ヤダ、歩くん、嫌だ!!!!!!!

「キミ!落ち着きなさい!!!」

「嫌だ!触んないで!!歩くん、歩くん!!!!」

ピーポーピーポー

「起きてええ!歩くん、あたし、あたしっ、くっ・・・」


「ちょっとキミ退けてね、えーこちら○○○高校生だと思われる男性が

1名頭から血を出していて意識不明の重体」


重体・・・?なんであたしをかばったの・・・。

歩くん、どうしてっ・・・!


「嫌だ、歩くん!!死なないでえ!!」

「キミ、どこか痛みは?」

「ない、ないよ!歩くんがかばってくれたんだから!

あの、歩くんをどうか!助けて!!」

「わかったら、落ち着いて!」

落ち着け・・?

「ふざけないで!!落ち着けるわけないよ!!

歩くんを助けてよ!!」

いや、死なないで!!

あたしは周りの雑音が、色が

一瞬にして消えたんだ__