そんな時事件は起きたのだった__。

【瑠衣sade】

「ね~ね~、歩くん、これからゲームセンター行きたい!」

「ゲーセン??なにすんの~??」

えへへっ、幸せ~。

「なにってプリだよプリ!プリクラ~!!」

そう、あたしはなんとなくプリクラが撮りたい気分だった。

バカだな、あたし。

「よ~しっ!ゲーセン行こっか!俺は、瑠衣のプリ欲しいな~」

「ええっ!2人で撮るの~!!」

「2人~??よっしゃ、じゃあ~・・、チュープリでも撮るかあ~」

チュ、チュウプリィ!?

「と、撮んないよ!!」

「おおお~?同様してんじゃん」

歩くん~!!

止めてよお~!!

「ハハッ、ま2人で撮れんなら贅沢だよな~、瑠衣ちゃん」

「ううっ、イジメないでよお!」

2人は笑いあって交差点の横断歩道を横切る時・・、事件が起きたんだ

あんなに幸せだったのに・・・。

神様はなんてイジワルなのだろう__。


「お、青だ、行こっか、瑠衣」

「は~い!行こ行こ!!」

ルンルン気分で横断歩道を横切る・・、と思ったのに。

「瑠衣っっ!!危ないっ!!!!」

「え・・・?」

キキィードンッ!!

なんと醜い音だろう。

あたしは慌てて体を起こした

「イタタ、歩、くん・・・・?」

そこには真っ赤な、ナニカがみるみると広がっていく。

歩くんの頭から・・・?

これは血・・・?

「あゆ、歩くん!!!!」

「そこのキミ!大丈夫かい?今救急車を呼んだよ」

「あたしは大丈夫、だけど、歩くんが歩くんがあああ!!!!!」