呆然とする私とは対照的に、

あなたは相変わらず穏やかな口調で…。






「……さっき捨てたナイフも、

俺の″器″も…、時間が経てば そのうち消えるから。


だから葬式とかは…心配しないで 笑」




急に そんな事を、言い出した。




あなたが喋る度、

それに合わせるかの ように血が どくどく と 流れ出す。




…止まりそう も ない血に、

それとは あまりにも不釣り合いな、あなたの口調。


それに対して あなたを止めなくちゃ、この状況を何とか しなくちゃ、という気持ちは あるのに、

体が貼り付いてしまったかの ように動けないし、喋れない…どうしようもない私。