あの後無事に先生から課題を受け取り、
家路についた私。
なんとなーくあの男の子の事が
気になっていた。
「ただいまーっ。」
「おう。おかえりーっと」
ちょうど玄関にははる兄の姿。
「今からデートなの?」
「そーだよ。いってきまー」
すごく嬉しそうに家を出たはる兄。
ふと彼氏が欲しくなる。
べ、別にモテない訳ぢゃなくて
なーんかいまいち本気になれないってゆーか。
まぁ、いずれね?笑
とか考えながら自分の部屋へと向う。
課題やらなきゃだなぁー。憂鬱なう。
コンポからはお気に入りの曲が
流れていて勉強している私は段々睡魔に襲われて行った。
………
「すーちゃん!遊びにいこー?」
「うん。れーくんいこ?」
仲良く手を繋ぎながら幼馴染の男の子と
歩く幼い私。
「俺、すーちゃん大好きだよ!」
「すーも、れーくん好きぃ!」
いつも遊んでる公園ではにかみながら
見つめ合う2人。
「え?れーくん遠くいっちゃうの?」
ママに急に聞かされたれーくんの引越し。
「やだやだぁー。れーくん居なくなるのやだっ!」
泣きじゃくる私をママは
「ママと一緒に会いに行けばいーじゃない?ね?
だかられーくんにお手紙書こう?ママと!」
渋々泣き止んだ私をママはとびきりの笑顔と
可愛い便箋をくれた。
お別れ会当日ー。
「れーくん。お手紙書いたの!すーね、頑張ったよ?」
ママに教えてもらいながら書いた初めての手紙。
「わぁ、ありがとすーちゃん!大事にする。」
そんな笑顔のれーくんを見て急に悲しくなっちゃった
私は泣き出してしまった。するとれーくんは私の手を取り家を飛び出した。

