「お前、家帰ったら、クソババァにその傷と髪、どうにかしてもらえ」 そんなに嫌ですか。 こういうボロボロ女子と歩くの。 「その傷、結構痛いだろ。ほっとくと、痛い目見るぜ?」 もう既に、見てますが。 「ほら、早く乗れ。おいてくぞ」 そう言われて、私は奏太さんの後ろに座った。 「腕は、ここだ」