【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ壱





「記憶にありません」



「なら、今言ったから、忘れるなよ」






 今言ったのが、初めてだと思います。





「とにかく、戻るぞ」




「話し合いに、ですか?」



「ほかに何がある?」




 屋敷に戻るという、選択肢はないんですね…(泣)





「お前はソファで寝とけよ?話し合いが終わったら、俺が起こしてやる」