八時。 朝食を食べる時間がなく、花蓮は鞄を引っ掴んで外へ出た。 「やっべぇぇ、姉さん、起きてたなら起こしてよ!!」 叫びながら飛び出してきたのは弟のルーク。 「アンタ、いたんだ!?」 気配がなかったから、いたなんて思わなかった。 「ひでぇ!」 ルークは言いながら、横断歩道を渡っていった。