【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ壱






「ここで寝とけ」




 奥にもソファがあった。



 三人掛けのそれに私は寝転がる。





「あ、やっぱ起きろ。向こうの若頭に挨拶くらいはしといてほしいからな」




「え、あ、はい」




 私は慌てて起き上がった。





「にしても、髪型ひでぇよな。何があったんだ?」



「クラスの子に‥切られちゃった」