【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ壱






「お前を守るためだ。別に、やらしいことは考えてないからな」




 私の顔を見て、奏太さんが、二言目を付け加えた。




 私を、守る――――?





「わ、私を、守る!?」




「それが、竜王流だかんな」




 言ってから、奏太さんは山王組に顔を向ける。




「異議なしっす!!」



 皆が叫んだ。