花蓮SIDE




 風呂を出て、脱衣室を出ると、もう奏太さんがいた。



「あれ、一人なんですか?」



「もう出たのか」




 奏太さんは私の右手を掴んだ。



「行くぞ」



「え、どこに!?」



「さっき言ったろ?出かけるって」




 あ、そういえば言ってたなぁ。