【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ壱









 もしも、乱舞だったら…





 そう思っただけで、




 生きた心地がしなかったっけ。






「でも、奏太さんは




 私に居場所をくれた。





 優しくしてくれた」





 私は、目を伏せた。




「こんな私を…好きだって





 言ってくれた」