私は頷いて 口を開いた。 「私、初めて奏太さんと会ったとき、 すごく怖かった」 私の言葉に、 奏太さんが顔をしかめた。 「私、ずっと暴走族に追われる身だったから また、怖い目に遭わされるんじゃないかって 不安だった」