【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ壱









 奏太さんが、私の腕を掴んだ。





 皆が騒いでいる席から





 少し離れたソファに腰かけた。







「花蓮、答えを聞かせろ」






 奏太さんが、単刀直入に切り出す。






「い、いきなりですね」






 私の言葉に





「悪いか」





 奏太さんは、幾分ご機嫌斜め。