「萌、どこへ行く?」 組長が私を呼び止める。 「どこって…部屋の外よ!」 そんなの、普通にわかるじゃない。 私の口調が苛立っていたせいだと思う。 組長が私の腕を掴み、ねじった。 「部屋の外だと? 今の状況が分かっていて言ってるのか」