【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ壱












 乱舞の二人組が






 近づいてきた。






「ここは俺らに任せてください、総長!




 総長は、花蓮ちゃんを!」





 平次さんの言葉に





 奏太さんが頷いて。






 私のことを抱き上げる。





 恥ずかしい、




 そう感じる時間なんてなかった。