奏太が花蓮に気づき、ボソッと言った。 「あ、あの、助けてもらったお礼…言っていなくて…」 「礼にゃ及ばねぇよ」 花蓮は、驚いた。 「困ってる奴を助ける。それが、竜王流だ」 奏太はそう言って、立ち去った。 「あなたが、花蓮ちゃん?」 後ろから声をかけられて振り向く。 金髪の女の人が立っている。 「え、はい、そうです」