【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ壱







 翌朝―――。


「花蓮、起きろ」





 低い声に名前を呼ばれて、




 私は飛び起きた。




 ゴンッ!!




 直後、何かにぶつかったらしく…





 いったぁぁぁぁい!!!





 は、鼻の頭がぁぁぁぁ!!





 私、鼻を押さえて悶絶!!