「俺が、お前にこのことを話さなかった理由は、もう一つある」





 !




「それは、お前が、無茶をするんじゃないかと思ったからだ」




 私が―――。




 奏太さんは、前を見据えたまま、口を開いた。





「乱舞は、お前の父親を殺し、




 お前を自殺に追い込んだ奴らだ。




 俺らの話を聞けば、


 お前は乱舞に乗り込んだ。




 そうだろ?」