【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ壱





「私には、隠し事するなって言うのに



 …なんで私には隠し事するんですか?



 そんなに、私に言いにくい話なんですか?




 何の理由があって、教えてくれないの?」






 私の言葉に、亜衣さんが口を開いた。





「奏太、花蓮ちゃんに言っていなかったの?」






 え…。



 教えたって、思ってたってこと…?