「にしても、ひでぇ恰好。腕は血まみれだし、髪はズタズタだし」 自殺をやめた途端、羞恥心が花蓮を襲った。 「こっち来な」 男は、顎でしゃくる。 「へ?」 「ほら、置いてくぞ」 バイクに跨った男の背に描かれていたのは、銀色のドラゴン。 竜王組らしい。 花蓮は、ホッとして、バイクに跨った。