【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ壱








 その声で、私は後ろを見た。






 !!





 奏太さんを見た、亜衣さんが、





「奏太!?アンタ、病院行く!?」





 大笑いしながら、言った。




 笑うのも、無理ない。




 奏太さんは、右手にかわいらしい熊のぬいぐるみを持って、突っ立ってるんだもん。




 その姿は、言っちゃいけないけど、




 滑稽だった。