耳元で、小さな寝息が聞こえる。





 だれかいるのかな…?





 私は目を開けて、絶句した。





 目の前に、奏太さんがいたから。




「か、奏太さん…?」





 声をかけてみるけど、奏太さんは起きる気配なし。