【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ壱








「花蓮の、弟か…?」






 俺の言葉に、そいつが頷いた。





「血は繋がっていませんがね」






 繋がっていない…?





 どういうことだ…?





「繋がっていないっていうと、親が再婚したとかそういうやつか?」






 花蓮の弟は、首を振った。