【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ壱






「文句あるか?」




「あ、いえ…なんか、意外に軽いんで…」




 さすがに、全員、抹殺なんて花蓮の前ではできねぇしな。





「あぁ、そかもな。だが、油断はするな。




 少しでも気を抜けば、こっちがやられるぞ」





 俺は、念のために警告する。




 向こうだって、何かと攻撃してくる。




 仲間や敵に、何人かの――或いは、多くの死者が出るかもしれない…。