【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ壱









 私は、洗面所を出た。





 屋敷を出ると、瑛太さんが車のドアを開けて待っててくれてた。




「奏太はまだみたいだね。先に乗ってて」





 優男の瑛太さん、なんだか、執事に見えてしまうんですが…。





 私は、勧められるままに、後部座席に座った。






「あ、来た来た!奏太、早く!」




 他の人がいるときは、


 奏太さんに敬語を使う瑛太さんや、龍太さんも、




 プライベートではため口。