【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ壱






「私も一緒に入るわ」





 亜衣さんと一緒に風呂に入るのは、二回目だ。





「こんな傷だらけにされちゃって…可哀想に」





 亜衣さんの言葉が、胸を突き刺す。





 その痛みは、このアザよりも痛かった。





 もう、皆に心配かけないように




 気を付けよう。