【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ壱










 いつもは無愛想な奏太さんの言葉は、





 不安の入り混じった声で。





 すごく心配してくれてたってことがわかった。







「…ありがとう」






 私の言葉に、奏太さんが小さく笑った。