下らない理由なら、花蓮に説教してやるつもりだったが、





 まさかこんなことをされているなんて…。





 だから、俺は花蓮を叱るんじゃなくて、





 労わってやることにした。





 花蓮は恥ずかしがったが、お姫様抱っこで倉庫を出て、車に乗せる。





「あの…いつまで、手握ってるんですか…?」




 顔を真っ赤にした花蓮に上目遣いで見られ、俺は戸惑う。