【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ壱






「奏太!怒鳴っても、花蓮ちゃんが戻ってくるわけじゃねぇ!少しは落ち着け!」





 龍太の大声が、部屋に響いた。






「うっせぇぇぇ!!!」





 俺は、吼えた。





「奏太、落ち着きなさい」





 こんな夜遅くまで、どこほっつき歩いてんだ…。





 俺に心配かけやがって!