【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ壱







 怖い!




 私は、左手で、右腕をギュっと掴んだ。




 これは、怖いときにやってしまう、私の癖。






「ほら、この三人の相手を――私が迎えに来るまでしてなさい」





 私は、用具入れ(ていうか、グランドにある倉庫)に男三人と一緒に閉じ込められた。




 外から、錠をかけられた。




 窓は締まってるし、第一、小さすぎる。