【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ壱






 なんとなく、イライラして、思わず怒鳴る。




「悪くなんて…!ただ、迷惑なんじゃないかって」




 こいつ…ムカつく!




 何べん言わせんだろ。




 迷惑じゃないって。





「迷惑なんかじゃねぇって、言ってんだろ」





 俺が言うと、




「うん」



 花蓮がそっと囁くように言った。