【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ壱






 屋敷で下してもらい、私は気付いた。




 しまったなぁ。




 制服、取ってくるの忘れた。




 制服はあるんだけど、ボロボロにされちゃったから。




 他の二着をもってきたかったんだけど。




 すっかり忘れてたぁ。






「奏太さん、どうしよう。制服、取りに行くの忘れてたんですけど」





「制服…。そのことなんだけどさ、花蓮。お前、転校しろ」