【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ壱







 五分くらいで、車が来た。




「お待たせしました」



 陸くんが、車の運転席から出てきて。




「早く乗ってください」




 言われて私は、後部座席に座った。




「ありがと」




 奏太さんは、トランクに商品を全部入れて、それから私の向かい側に腰を下ろした。





「じゃ、出発しますね」




「うん」