「こういう花蓮ちゃんも、かわいいよ」 龍太さんが、茶化してくる。 「冗談は、よしてくださいっ」 口いっぱいのオムライスを、どうにかして飲み込んだ私は、龍太さんに怒る。 怒るっていったって、冗談程度だけどね? 「花蓮ちゃん、僕にはため口でいいよ?」 龍太さんが、私の顔を覗き込む。 間近で見た龍太さんの顔がかっこよくて 私は、顔を赤くしてしまった。