【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ壱






「お前、頬張りすぎ。誰もとらねぇから、ゆっくり食えよ」




 奏太さんが、カレーライスを頬張りながら。





「ふぁふぁふぁふぁんふぁっふぇ、ほーふぁっふぇふふぁふぁひふぇふふぁ!!」




 奏太さんだって、頬張ってるじゃないですか!!



 そう言いたかったんだけど、口にオムライスを入れすぎて、どこかの宇宙人みたいな言葉になってしまった。




「何て言ったか、全くわからねぇ」




 奏太さんが、笑いながら。



 悔しいけど…笑われるのは当然だぃ!!