「だから、自殺しようとしてたのか」 奏太さんが、納得顔で。 「…うん」 「ンな理由で自殺すんな。家族が心配するだろ。それに…せっかく生まれてきたんだ。命は大切にしろ」 奏太さんの言葉に、感動したけど 同時に胸が締め付けられた。 私は、狼に育てられた、人でも獣でもない生き物。