じゃあ、言った方がいい…かな。 「白石、萌って子」 「「白石萌?」」 奏太さんと瑛太さん、亜衣さんが異口同音に言った。 「はい…。彼女の後ろには、乱舞がいるから…」 私の言葉に、その場の空気が凍りついた。 「乱舞、だと!?」 「うん。だから、萌からは逃げれても…乱舞からは逃げられなくて」