「体験した方が早い…
ほれ、どこでもいい。
そうじゃ、髪。髪を
むすんでみなさい」

そう言いながら
おばあさんは袖から
ひも状のリボンを
取り出した。

なんの変哲もない。
ただの幅は約三センチの
緑色のリボン。

私は素直に三つ編みの
ゴムとリボンを
重ね、結んだ。


「いいぞよ。さぁ、
願いをいいなさい。
なんでもいいぞよ」

「願い?」

「あぁ、願いじゃ」