魔法使いの運命


体力には自信がある。

息が乱れてきた頃

「夏奈ちゃん」

と、聞き覚えのある声が
私を引き止めた。

「おばあさん!?」

振り返ると
おばあさんが
にこやかな笑顔で
笑っていた。

「そうぞよ。
うん。その様子じゃ
叶ったようじゃな」

「そう!叶ったの!
すごいよ、すごいよ
おばあさん!」

「ふぉっほっほっ…
そこで、提案なんじゃが」

「ん?提案?」