「こんなこと、するつもりじゃなかった…」 いったん言葉を切り、ひと息つくと、真剣な瞳を向けてくる。 「…でも、久我さんが、あなたをすごくいい眼で見てたから…心配で…」 どうして…… 「俺、妬けたんです…」 真っ直ぐに私を見つめる揺れて煌めく瞳から、眼が離せない 「あなたが、好きなんです」 私は、眩暈を起こしそうな感覚にギュッと眼をつぶる。 「か、彼女は…?」 「えっ?」 「お店に来てた…」 「ああ、彼女はただの友人です」 そんなことない…彼女はきっとあなたの事が好きなはず…