私は、芹沢くんの額に手を当てる。 芹沢くんは、一瞬身を固くしたみたいだった。 「あっ、ごめん。熱が下がったか確かめたくて…」 そっと手を離して 「まだ、熱いね。明日…あ、もう今日になるのか。バイト入ってる?」 「ええ、確か…」 「じゃあ、今日も休んだ方がいいわね。店長には、私から連絡しておくから」 「すいません…」 芹沢くんは、俯いたままだ。 「何か食べれそうだったら、冷蔵庫にゼリーとか入ってるから食べてね」 芹沢くんは、頷いた。 私は、カバンを持って帰ろうと思い立ち上がった。