意地悪なアイツ【完】



周りは放課後どこに行くか話してたり、
部活の準備をしていて賑わっている。

そして、帰る準備をする唯。


いつもだったら何も言葉を交わさず帰る。
でも今日は違う。



俺は唯に近づいた。

『唯…今日一緒に帰ろう』

唯は顔を上げビックリした表情を見せる。
でも、一言も喋らない。

そして鞄を持ちドアの方に行こうとした。


そんな事させない…



グイッ

俺は唯の腕を掴み、引き止めた。


『ちょっと待て』

あまり出さない俺の低いトーン



その瞬間あんなに賑わっていたクラスも静まり、注目が俺達に集まった。


シーンとするクラス…


でも、俺はそんな事も気にせず
『話そう…』と言うと

唯は黙って首を縦に振った。