意地悪なアイツ【完】




~健人side~


俺達は旅館に帰った後、

豪華な料理を食べ露天風呂に入り
部屋でゆっくり過ごしていた。

部屋は二人部屋でもちろん相手は龍。


「今日は大変だったなぁ」

布団に寝そべりながら話し掛けてきた。


ーーーーー


4人で銀閣寺を回り旅館に帰っているとき

龍の地図の見間違えで
旅館と反対の方向にいってしまった。

30分もかからない道を1時間以上も掛けて帰り、
しまいには先生に怒られ夕御飯を食べるまで廊下で正座をしていたのだ。


ーーーーー


『大変だったじゃねーよ』

俺は横目で睨み付けた。

「まじごめんってー」

と顔の前で手を合わせて謝る龍。


『お前絶対に反省してないだろ』

俺はクイッと口角を上げ、
龍に飛び掛かった。


「おいっやめろよ!やめろって!
アハハハハーーーっ」

『俺は絶対許さないからなぁー!(笑)』

二人で暴れていると


「お前らーもう消灯時間だぞー
また正座させられたいのかぁ?」

担任が部屋に入ってきた。