何も話さずじっと俺を見つめている愛美。
その真っ直ぐな瞳に吸い込まれそうになる…
どうしたんだよ…
「八ツ橋食べたい…」
『へっ!?』
もっと深刻な話をするのかと思っていた俺は間抜けな声を出してしまった。
八ツ橋食べたいのかよーと
いつもだったら面白おかしく言う。
でも今の愛美の悲しい顔を見たら
そんな事を言ったらダメだと思った。
『分かった。八ツ橋食べに行こうか』
俺は優しく微笑んだ。
『八ツ橋4つください』
「はーい4つねぇー」
俺達はおばちゃんに八ツ橋が入った袋を貰い、
近くの公園のベンチに座った。


