意地悪なアイツ【完】



『ごめんなさい
帰ったら絶対に返すから』

怒られるっと思って慌てて言ったら
アハハと健人は大きな声で笑った。


何で笑ってるの…?
結構、真剣な話をしてたと思ってたのに…


「そんな気にすんなよ。
タオルとかいつでも良いよ」

ポンッと私の頭に手を置いた。



どうしよう…

私またドキドキしてる
健人に聞こえてないかな…


「手当てもしてもらったし龍達の所に戻るか」

健人は私の手を引っ張り旅館を後にした。


私達が街を歩いていると色んな人が
振り返ってコソコソと話す。


あーきっと健人の事話してるんだ…


と思いながらも

そんな健人といま手を繋いで
独り占めにしてるんだ…

そう思うと笑みが溢れてきた。