意地悪なアイツ【完】



「じゃあ目をつぶって」

そう愛美に言われ目を瞑る

私は一回大きく深呼吸をして
一歩ずつ向かい側の石に向かって歩いた。



一歩…二歩…

確実かは分からないけど
一歩ずつ足を前に進める。


てか、私なにしてんだろ…
こんな事しても好きな人いないのに。

んっ?
いないのかな…?



その時、
私の脳裏に健人の笑顔が浮かんだ…

いやいや…
絶対に違うよね。



恐怖からか少しずつしか進まなかった足はいつの間にかスピードを出し普通に歩いていた。



コツ…


んっ?何かに私の足にあたっ…



バタンッ


『あっ』


目を開けた時には既に遅く
私は転んでいた。

どうやら私は石に足をぶつけたみたい。

とっさに出た左手は赤くなり
太ももはじんじんする。


『いたぁい』

顔を上げたら周りには3人がいた。